「軽率だった」乗用車内でモバイルバッテリー出火 ダッシュボードなど焼く 三島市

2025/09/01 08:24 

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 31日午後1時15分ごろ、三島市長伏の長伏公園北側駐車場の乗用車から出火し、ダッシュボードなどを焼いた。三島署によると、車内にあったモバイルバッテリーから出火したとみられる。けが人はいなかった。車内の高温にさらされて出火した可能性があり、富士山南東消防本部などが原因を調べている。
 消防本部や、乗用車の所有者の20代男性=同市=らによると、モバイルバッテリーから煙や火が出ているのを男性の知人が確認し、通報した。消防が駆け付け、まもなく鎮火した。
 男性によると、モバイルバッテリーは太陽光発電機能付き。直射日光が当たらないようダッシュボードの中央付近に置いたという。男性は「モバイルバッテリーの危険性は聞いていたのに軽率だった」とした。
 静岡地方気象台によると、同日の三島の最高気温は36・7度だった。独立行政法人の製品評価技術基盤機構(NITE)の調査によると、モバイルバッテリーやスマートフォンなどを含むリチウムイオン電池を搭載した製品の事故は、気温が上昇する6〜8月に多く、約85%が火災につながっている。直射日光の当たる場所など高温環境に放置しないことに加え、強い衝撃を与えないよう呼びかけている。
 22日には、東海道新幹線の浜松ー豊橋(愛知県)間を走行中ののぞみの車内で、乗客のモバイルバッテリーから出火した事故があった。
静岡新聞

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