静岡鉄道（静岡市葵区）は３０日、同区のプラモデル生産工場「バンダイホビーセンター（ＢＨＣ）」内に体験型ミュージアムが９月２日に開業することに合わせたコラボ電車の出発式を、同鉄道新静岡駅で開いた。９月１２日まで期間限定で運行し、プラモ文化と融合した沿線活性化を図る。
　コラボ電車はヘッドマークに同ミュージアムのロゴをあしらい、車内中刷り広告にＢＨＣの見どころや関連イベントを記載した。式典では中村真也鉄道部長が「グループ全体で機運を盛り上げ、沿線地域のにぎわい創出につなげたい」とあいさつ。ＢＨＣ新工場オープニング宣伝大使を務めるアイドルグループ「リンクルプラネット」のメンバーに一日駅長を委嘱した。
　式典に先立ち同車内では、使用済みプラモデルの枠「ランナー」を再加工して作った「エコプラ」の組み立て体験会も行われた。２３組の親子が説明書を見ながら、人気アニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデル「ガンプラ」の製作に取り組んだ。川原小（同市駿河区）６年の岡部蒼太さん（１１）は「部品がはまる感覚が楽しい。再利用した素材なら環境にもよい」と話した。