一服の涼求め 「天然のクーラー」、山口・萩の笠山風穴が人気

2026/08/10 10:15 

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 連日の猛暑が続く中、ひんやりとした天然の冷気が流れ出る山口県萩市椿東(ちんとう)の「風穴(かざあな)」が静かな人気を集めている。「天然のクーラー」とも呼ばれ、中でも明神池のほとりにある厳島神社裏の風穴は、一服の涼を求める観光客らが訪れている。

 風穴は、約1万年前の火山活動で誕生した笠山(標高112メートル)の周囲に点在している。ふもとには溶岩が冷え固まり、長い年月をかけて崩れた安山岩が積み重なり、岩のすき間から15度前後の冷気がゆっくりと流れ出している。

 萩ジオパーク推進協議会によると、冬の間に岩のすき間に「保冷剤」のように冷気が蓄えられる。夏に外気温が高くなると、そこで冷え切った空気が、斜面の低い位置にあるすき間から吹き出す仕組みという。

 実際に風穴の前に立つと、夏場に冷蔵庫の扉を開けた時の感覚を覚える。椿東地区では、昭和の頃まで漬物や海産物を保存する天然の冷蔵庫として風穴が日常的に使われ、現在も利用している家が数軒残っているという。

 親族3人で那覇市から訪れ、冷気を浴びた與那嶺(よなみね)江利奈さん(36)は「沖縄よりも暑いので来てみました。自然の風が涼しくて驚きました」と目を丸くしていた。【松尾雅也】

毎日新聞

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