札幌市の住宅街でクマ2頭出没 道内初の「緊急銃猟」 発砲はせず

2025/10/23 15:18 

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 札幌市の住宅街で23日朝にヒグマ2頭が出没し、市は自治体の判断で発砲を認める緊急銃猟制度に基づく対応を実施した。緊急銃猟の対応は道内で初めて。クマが山林に立ち去ったため、発砲はしなかった。

 市と道警によると、23日午前8時20分ごろ、札幌市西区西野8の9の公園付近で、体長1メートルほどの子グマ2頭が目撃された。その後も居座ったため、市は「市民への緊急の危険があり、銃猟以外に危険を排除できない」と判断し、緊急銃猟の実施を決めた。

 ハンターも準備を進め、午前9時40分から周辺の通行制限や避難誘導をしたが、2頭が山林に引き返したため、35分後に発砲に向けた対応を取りやめた。

 この公園では22日にも子グマ2頭が目撃されている。市は公園を閉鎖し、住民に注意を呼びかけている。

 現場は西区役所から西に約3・5キロ。道は西区にヒグマ警報を発令している。【谷口拓未】

毎日新聞

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