札幌の道道陥没、市の工事が「トリガー」か 対策検討委が結論

2025/10/23 15:46 

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 2月にあった札幌市清田区の道道真駒内御料札幌線の陥没を巡り、市の対策検討委員会が21日開かれた。検討委は陥没の原因を「新設水道管工事で地層の変曲点に空洞ができた可能性がある」とし、発生は「予測困難だった」と結論づけた。

 工事があったのは陥没地点の直下で2023年12月~24年4月。市は「指針に沿った工法で進めた」と説明。委員側は「事前調査で予測できなかった地層の変曲点があり、工事が(陥没の原因となる)空洞を発生させ、何らかのトリガーになったと推測できる」などの見解を示した。

 検討委は現地調査で再発の恐れがないと確認しており、「対策は不要」とした。委員長の木幡行宏・室蘭工業大大学院教授は「事前調査や設計にコストをかけることで未然防止につながる」とした。

 陥没は2月26日、片側2車線の道路の中央付近で見つかった。縦横60センチ×80センチで深さ2メートル。けが人や物損事故の報告はなかった。【水戸健一】

毎日新聞

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