「焦げ臭いにおいが…」緊迫のユナイテッド機、脱出後に毛布や水配布

2025/09/12 23:05 

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 関西国際空港に緊急着陸したユナイテッド機から脱出した乗客らは、機体から約100メートル離れた場所で一時待機した後、旅客ターミナルに向かった。ターミナルでは消防隊員らが非常用の毛布や水を配った。

 友人らとフィリピン・セブ島でダイビングをする予定だった東京都大田区の男性会社員(73)は「着陸してからも30分以上機内にいた。消防車や救急車が20~30台来て、火が出るのかと不安だった。後方の座席の人が『焦げ臭いにおいがした』と言っていた。機内では『早く降ろせ』という声も上がっていた」と緊迫した様子を語った。

 埼玉県川口市の男性会社員(50)は妻と旅行先に向かう途中でトラブルに巻き込まれた。男性によると、出発から約1時間後に機内で緊急着陸のアナウンスが流れたといい、「突然のことで何が起きたのかわからず、情報も入ってこなかったのでイライラした」と困惑気味だった。

 有給休暇を利用して知人と3人でセブ島に行く予定だった埼玉県東松山市の男性会社員(25)は「機内でアナウンスがあった時は焦った。子どもの泣き声が聞こえていた」と振り返り、「会社のパソコンなどが入った荷物がまだ機内にあるので心配だ。旅行を続けられるのだろうか」と不安そうに語った。【井手千夏、中村宰和】

毎日新聞

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