安倍元首相銃撃で公判前手続き 争点整理は最終段階に

2025/09/05 14:52 

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 奈良市で2022年7月に起きた安倍晋三元首相銃撃事件で、殺人罪などに問われている山上徹也被告(44)の第8回公判前整理手続きが5日、奈良地裁で開かれた。裁判員裁判の初公判は10月28日に開かれることが決まっているが、全体の審理計画はこの日も決まらなかった。

 関係者によると、手続きには裁判官、検察官、弁護人の他、山上被告も出席し、約1時間で終了した。被告はペンを借りてメモを取りながら議論を聞き、終了後に疑問点などを弁護人に尋ねていたという。

 弁護団によると、手続きでは証人や証拠の採用の可否などが話し合われたという。争点の整理は最終調整の段階に入っているといい、手続きは次回で最後になるという見通しを示した。

 関係者によると、地裁は公判を12月中に結審し、26年1月に判決を言い渡す方向で調整を進めている。ただ、日程を巡っては現在も協議が続き、被告人質問や証人尋問の日程も決まっていない。全体の日程が決まるのは10月以降になる見通しという。【田辺泰裕、山口起儀】

毎日新聞

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