紅葉シーズン遅れでホテル稼働率が上昇 日本人宿泊数が増加 京都
紅葉シーズンの遅れが京都市内のホテル宿泊数や観光地の人流にも影響――。
市観光協会が取りまとめたデータ月報で、こんな結果が明らかになった。夏の暑さに加え、秋の気温も高かったことなどで紅葉シーズンが例年より遅かった2024年。日本人のホテル宿泊数(延べ)は12月が11月を初めて超え、主要観光地を訪れた日本人観光客も12月は例年より増えていた。
市観光協会のデータ月報によると、市内の主要ホテル109施設の24年12月の客室稼働率は80・9%。23年12月より4・4ポイント増え、新型コロナウイルス禍前の19年12月よりも4・8ポイント増えている。
12月は欧米、豪州からの訪日外国人観光客が少なくなる時期。24年のホテル稼働率の上昇の背景には、日本人宿泊者の増加がある。12月の延べ宿泊数を11月と比べると、外国人は8・3%減だが、日本人は5・5%増となった。コロナ禍前からの調査対象(49施設)だけで比較しても、日本人延べ宿泊数は4・6%増え、統計開始(14年)以来初めて11月の宿泊数を上回った。
市観光協会は「宿泊価格が下がり始める12月になっても(24年は)紅葉の見ごろが続いたことで、間際になって京都を訪れる日本人が宿泊需要を押し上げた」と推察している。
需要の増加などで、24年12月の平均客室単価は2万601円となり、23年12月(1万8703円)から約10%、19年12月(1万3825円)からは約49%も上がった。
一方、市内の主要地点39カ所の日本人来街者(居住者や通勤などの目的で頻繁に来訪・滞在する人以外で、当該地域を訪れる人)も、24年12月は増えた。観光協会がKDDI社のスマートフォン位置情報を基に集計したところ、19年の平均値を100とすると、24年12月の来街者指数は106・6。23年12月の98・8より7・8ポイント、19年12月の94・6より12・0ポイント増加した。
主要地点の日本人来街者数を19年12月と比べると、「醍醐(伏見区)」は約40%増、「鞍馬・貴船」(左京区)は約33%増など、約10カ所で20%以上も増え、「嵯峨嵐山」(右京区)や「京都御所」(上京区)、「銀閣寺」(左京区)などでも10~15%ほど増えた。観光協会は「例年と比べて紅葉の色づきが遅く、12月頭に見ごろとなった紅葉スポットが多かったことも影響したと考えられる」としている。【久保聡】
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