悠仁さまが京都・舞鶴引揚記念館を訪問 学生語り部の案内受ける

2025/02/12 15:15 

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 秋篠宮ご夫妻の長男悠仁さま(18)は12日、京都府舞鶴市の舞鶴引揚記念館を訪問された。同世代の「語り部」の案内で、シベリア抑留の引き揚げの歴史などを伝える館内を見学。戦後13年間で約66万人の帰還者を迎えた舞鶴湾を再現したジオラマを見て理解を深めていた。

 記念館では、戦争や終戦直後の状況を知らない中高生や大学生が「学生語り部」として活躍している。宮内庁によると、2017年にご夫妻が来館したのを機に記念館側から悠仁さまの来館も望む声があった。今回は、その希望を踏まえて私的に訪ねた。

 学生語り部たちは学んだ史実や当事者の体験談から想像し、自分なりの思いや言葉で分かりやすく歴史を次世代につなごうと自主的に活動している。悠仁さまは語り部たちの言葉に熱心に耳を傾けていた。

 戦後80年にあたる今年、宮内庁は天皇、皇后両陛下の硫黄島(東京都小笠原村)や沖縄県などでの戦没者追悼を調整している。平成だった戦後70年、60年、50年は上皇ご夫妻がパラオやサイパンを含む国内外の戦災地を訪ね、慰霊した。【山田奈緒】

毎日新聞

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