777年目の松明作り 奈良・東大寺のお水取りに向け 三重・名張
奈良・東大寺二月堂のお水取り(修二会)で使う松明(たいまつ)を作る「松明調製」が11日、三重県名張市赤目町一ノ井の極楽寺であった。一連の行事は2025年で777年目とされ、地元住民や県立名張高校の生徒ら約100人が近くの山からヒノキの大木を切り出し、寺で松明に仕上げた。3月12日に住民らが東大寺に届ける。【久木田照子】
一ノ井の松明調進行事(県の記録作成等の措置を講ずべき無形民俗文化財)の一環。松明調製も、住民でつくる「伊賀一ノ井松明講」が続けており、協力団体「春を呼ぶ会」や高校生らも参加している。
11日に伐採したヒノキは高さ約35メートル、直径50センチ以上。樹齢110年を超えるとみられる。参加者は鉈(なた)で木を割り、縦36センチ、横9センチの板を仕上げた。板をまとめて、麻ひもで固定し、松明を作った。松明4束を竹につけたもの(荷)を五つ作り、3月12日に東大寺に運ぶ。1荷30キロ以上で、近年は徒歩と車で移動していたが、24年からは近鉄が専用の臨時列車を運行している。
講長の森本芳文さん(74)は「子どものころは特別に思わなかったが、関わるようになって地域の大切な行事と気付いた。松明は重いが、歴史はもっと重い」。名張高からはサッカー部員約20人が参加し、1年の碇山夏一斗(かいと)さん(16)は「作業は難しかった。777年も続くことに驚いた。松明調進について、調べてみたい」と話した。
東大寺からも僧侶2人が訪れた。初参加の清水公仁さん(33)は「時間をかけて準備され、多くの人の縁と力添えでお水取りが行われると改めて感じた。精進したい」。筒井英賢さん(42)は「10年以上前から、皆さんに教わりながら作ってきた。(住民は)年齢を重ねたが、若者も駆けつけている。名張の子の誇りになれば」と語った。
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