呉竹荘が1棟貸し「ヴィラ」オープンへ 訪日客・若年層集客で成長の軸に 2026年春、奈良・…

2025/10/13 11:24 

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 ホテル運営の呉竹荘ホールディングス(浜松市中央区)は、1棟貸しの「ヴィラ」形式の宿泊施設を2027年秋までに県内外に計4カ所オープンさせる。コロナ禍後のインバウンド(訪日客)の回復も踏まえ、次の成長の軸とする。26年春、奈良県斑鳩町の法隆寺近くに新施設「御宿法隆寺呉竹荘」を開業する。
 ヴィラはグループ旅行を好む訪日客や若い世代に人気があり、低層のため、近年高騰する建設費を抑制する効果もあるという。山下智司会長は「新たな宿泊事業の形態として育てていきたい」と意気込む。
 奈良県の新施設は、世界遺産・法隆寺の参道と国道25号に面した町有地約1800平方メートルに古民家風の木造2階建て宿泊棟10棟と、レストランやマルシェを併設した平屋の管理棟1棟で構成する。宿泊棟の各棟にキッチンや半露天風呂を設け、1棟2〜10人での利用を想定。価格は素泊まりで1棟1泊5万円台を見込む。事業費は約6億円。
 同社は18年に斑鳩町と町有地を活用した宿泊・マルシェ施設運営の協定を締結。開業計画はコロナ禍で延期した。隣接の観光案内所は、先行して今年4月から同社グループが指定管理を受けて運営。国際的な観光地ながら宿泊施設の少ない法隆寺周辺の地域活性化も担う。
 同社は26年夏にザ・ヴィラ浜名湖(湖西市)、27年春にくれたけイン富士宮(富士宮市)、同年秋には蒲郡クラシックホテル(愛知県蒲郡市)とそれぞれ、運営するホテル敷地内や隣接地に新たなヴィラ施設をオープンさせる。
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