「静岡バス旅」低価格の団体旅行から“方向転換”…人気ツアーの内容は? 県内業者がアイデア
旅行形態の変化や新型コロナウイルス禍による落ち込みで、市場が縮小するパッケージ型のバスツアー。ツアーを催行する県内のバス事業者は、従来の低価格の団体旅行から、個人では手配しにくいイベントを盛り込んだ高付加価値のツアーに路線を転換し、バス需要の確保に注力している。移動手段のバスそのものに着目した変わり種のツアーも登場。各社はインターネット予約やSNS発信を活用し、若年層にも“バス旅”の訴求も図る。
今年55周年を迎えた県内の老舗ブランド、遠州鉄道(浜松市中央区)の「バンビツアー」。同社はかつて、1万円以下の日帰りツアーが“ドル箱”だったが、近年はゆったりしたシートの豪華バスで巡るコースや、港までバスで送迎する2泊3日で20万円以上のクルーズツアーなど、高額商品が人気という。牧田靖弘企画販売課長(43)は「日帰りツアーでも、少し高額で限定のお土産が付くような“プレミアム感”があるツアーが好評」と手応えを語る。
ただ、利用客は高齢層が主軸で、最盛期年間30万人を数えたバンビツアー利用者は現在5万人台と減少している。コロナ禍を機に、主流だった電話予約や代理店を通じた対面販売から、ネット予約に移行し、現在は6割を占める。LINE(ライン)やインスタグラムなどのSNSアカウントも開設し、若年層の取り込みも図る。榊原正之旅行営業部長(51)は「ネット予約への移行でコスト減が図れた。コースを充実させ、気軽に旅を楽しめる魅力を若い世代にも伝えたい」と戦略を練る。
発想を転換し、「バスそのもの」を楽しむツアーも。伊豆箱根バス(三島市)は2022年から、所有する希少なバスを売りにしたバスマニア向けのツアーを企画している。数少ない型式のバスに乗ったり撮影したりできることから全国からファンが集まり、今年は既に2回開催してほぼ満席だったという。今年6月からネット予約の体制を整備したことも全国からの集客につながっている。担当者は「試行錯誤しながら幅広い世代が楽しめるツアーを企画したい」と話す。
<メモ>バス会社や旅行会社が、旅行手段や目的地、値段をあらかじめ定め、客を募るパッケージツアーは「募集型企画旅行」と呼ばれる。大手旅行会社のブランドとしてはJTBの「ルックJTB」や日本旅行の「赤い風船」などが、県内では遠州鉄道の「バンビツアー」や東海バスの「オレンジツアー」などが知られる。1980〜90年代はスキーツアーが人気を博した。2013年にはバス運転手の走行距離規制が導入され、日帰りツアーのプラン見直しが進んだ。
今年55周年を迎えた県内の老舗ブランド、遠州鉄道(浜松市中央区)の「バンビツアー」。同社はかつて、1万円以下の日帰りツアーが“ドル箱”だったが、近年はゆったりしたシートの豪華バスで巡るコースや、港までバスで送迎する2泊3日で20万円以上のクルーズツアーなど、高額商品が人気という。牧田靖弘企画販売課長(43)は「日帰りツアーでも、少し高額で限定のお土産が付くような“プレミアム感”があるツアーが好評」と手応えを語る。
ただ、利用客は高齢層が主軸で、最盛期年間30万人を数えたバンビツアー利用者は現在5万人台と減少している。コロナ禍を機に、主流だった電話予約や代理店を通じた対面販売から、ネット予約に移行し、現在は6割を占める。LINE(ライン)やインスタグラムなどのSNSアカウントも開設し、若年層の取り込みも図る。榊原正之旅行営業部長(51)は「ネット予約への移行でコスト減が図れた。コースを充実させ、気軽に旅を楽しめる魅力を若い世代にも伝えたい」と戦略を練る。
発想を転換し、「バスそのもの」を楽しむツアーも。伊豆箱根バス(三島市)は2022年から、所有する希少なバスを売りにしたバスマニア向けのツアーを企画している。数少ない型式のバスに乗ったり撮影したりできることから全国からファンが集まり、今年は既に2回開催してほぼ満席だったという。今年6月からネット予約の体制を整備したことも全国からの集客につながっている。担当者は「試行錯誤しながら幅広い世代が楽しめるツアーを企画したい」と話す。
<メモ>バス会社や旅行会社が、旅行手段や目的地、値段をあらかじめ定め、客を募るパッケージツアーは「募集型企画旅行」と呼ばれる。大手旅行会社のブランドとしてはJTBの「ルックJTB」や日本旅行の「赤い風船」などが、県内では遠州鉄道の「バンビツアー」や東海バスの「オレンジツアー」などが知られる。1980〜90年代はスキーツアーが人気を博した。2013年にはバス運転手の走行距離規制が導入され、日帰りツアーのプラン見直しが進んだ。
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