大河ドラマきっかけに…竜巻被災の牧之原に「べらぼう」な救いの手 田沼意次の“政敵”松平定信…

2025/09/23 08:23 

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 台風15号に伴う竜巻災害で、田沼意次ゆかりの牧之原市を支援しようと、意次の政敵とされてきた松平定信ゆかりの福島県白河市が21日、職員を被災地に派遣した。支援経験が豊富な白河市の職員は「困っている方を助けたい」と話す。
 意次と定信は目指す幕政が異なる政敵として描かれることが多かったが、2人が本年の大河ドラマで主要人物として登場することをきっかけに、両市は文化交流を始めたばかりだった。
 派遣された白河市の税務課職員2人は21日、牧之原市職員から調査方法などについて説明を受けた。28日まで罹災(りさい)証明書の交付に向けた住家の被害認定調査に当たる予定。
 白河市税務課主幹の冨永貢さん(51)は、2011年の東日本大震災で被災地の復旧業務に携わり、16年の熊本地震では被害認定調査を行った。冨永さんは「調査は被災者の今後の生活に関わる重要な作業。いち早く日常に戻れるよう手助けがしたい」と話した。
 白河市の鈴木和夫市長から牧之原市の杉本基久雄市長に支援を申し出る電話があった。杉本市長は「ドラマでつながった縁だが、一過性の交流にはしたくなかった。被害を知ってすぐに声をかけていただき本当にありがたい」と感謝した。
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