女性管理職の割合、過去最高の平均10.6% 帝国データバンクが静岡県内315社に調査 役員…

2025/09/23 09:01 

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 帝国データバンク静岡支店がまとめた女性登用に対する静岡県内企業の意識調査によると、女性管理職(課長級以上)の割合は過去最高の平均10・6%と前年から1・0ポイント上昇した。政府が2020年代の目標に掲げる「女性管理職30%」の達成企業は11・7%(前年比0・1ポイント上昇)。管理職全員が男性の企業は44・4%(3・5ポイント下降)で、減少傾向が続いている。
 規模別の女性管理職の平均割合は小規模17・6%、中小11・6%、大企業4・6%。業種別では小売が27・0%で最も高く、不動産21・7%、金融15・0%、サービス14・1%が続いた。3交代制などで不規則になりがちな製造(7・5%)、力仕事のイメージがある建設(6・1%)などは低水準にとどまった。女性役員の割合は平均13・3%で前年から0・3ポイント下降した。
 男性労働者の育休取得率は23年調査を7・5ポイント上回る17・0%。政府が25年4月から育休取得率の公表を義務化した「従業員301人〜1000人」の企業は29・2%で、23年の8・9%から大幅に伸びた。女性活躍を推進する取り組みは、性別を問わず「成果で評価」(55・9%)、「配置・配属」(46・0%)と男女平等の職場環境整備が上位を占めた。
 今後の見通しで女性管理職が「増加する」との回答は27・6%、女性役員の増加を見込む企業は9・8%。大規模企業ほど、さらなる女性登用を見据える回答割合が高い。
 7月17〜31日に実施した全国調査のうち、県内企業(有効回答315社)を抽出した。全国の平均割合は女性管理職が11・1%、女性役員が13・8%。
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