「巴川の氾濫注意を」夕方、清水港満潮で警鐘 静岡大防災総合センター長

2025/09/05 11:16 

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 5日午後3時ごろから同9時ごろまで静岡県内にかなり接近する台風15号について、静岡大の北村晃寿静岡大防災総合センター長が同日午前、河口が清水港に注ぐ巴川の氾濫に注意を呼びかけた。気象庁によると、台風が静岡県に近づく同日午後4時55分に清水港が満潮を迎えるためだ。
 静岡地方気象台によると、静岡県中部で5日に予想される1時間降水量は多いところで60ミリ、同日午前6時からの24時間降水量は200ミリ程度となる見込み。北村センター長によると、2022年9月の台風15号襲来時には、満潮の2〜3時間前に強い降雨があり、巴川から海への排水が滞った結果、越水が起きた。
 清水港で満潮となる5日午後4時55分の潮位は、91センチ(東京湾平均海面=TPを基準とする標高表示)となっている。
 北村教授によると、2022年9月の台風15号の被害時は潮位94センチを記録し、同程度となっている。北村センター長は「台風の影響で潮位はさらに高くなる可能性があり、高潮にも注意が必要」とする。
 台風15号では静岡市清水区で床上浸水2500棟以上を記録。一方で、2023年6月の台風2号では台風15号を上回る24時間雨量を記録したものの、清水港が干潮に当たり、被害は拡大しなかった。
■清水港の5日の満潮・干潮
   時刻     潮位
満潮 午後4時55分 91センチ
干潮 午後10時31分 22センチ
※気象庁のホームページから。東京湾平均海面(TP)を基準とする「標高表示」
静岡新聞

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