「河津桜まつり」会場周辺の渋滞解消着手 混雑情報発信で分散図る 町が予算に関連費計上

2025/09/05 09:19 

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 河津町は2025年度、一大行事「河津桜まつり」における会場周辺の渋滞解消に向けた取り組みを加速させる。町議会9月定例会が4日可決した町一般会計補正予算に関連費2300万円を計上した。
 24年度は前年度比12・8%減の約54万人が来訪した。町によると、渋滞は積年の課題で、駐車場の待機列が主な要因だが、これまで来訪者らに対する混雑情報の案内はしていなかった。“駐車場難民”の解消に向けカメラを設置するなどして状況をウェブで発信し、混雑の分散を図る。衛星利用測位システム(GPS)のデータによる行動分析も実施し、渋滞緩和に役立てる。
 同定例会では6議案を可決。補正予算は9500万円を追加した。他に高齢者向けの「おでかけ支援タクシー」の事業費100万円などを盛り込んだ。
 6議案と別に、町は24年度決算の町健全化判断比率など2件を報告した。同年度の借金依存度を示す実質公債費比率は5・7%。23年度比で0・2ポイント減だった。財政規模に対する負債の割合を示す将来負担比率は「なし」となった。
 決算認定8議案は委員会付託した。24年度一般会計の歳入総額は52億8400万円(23年度比5・2%減)、歳出総額は50億4700万円(同4・7%増)。翌年度への繰り越し財源を差し引いた実質収支は2億円だった。歳出増は保健福祉防災センターの改修や子ども子育て支援センターの駐車場整備などが要因。
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