新聞配達バイクが「動く防犯カメラ」に ドラレコ搭載しパトロール 袋井でスタート

2025/07/08 08:44 

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 ドライブレコーダーを搭載した新聞配達用バイクによる防犯パトロールが7日、袋井市内で始まった。放火や強盗など夜間に発生することが多い犯罪や、子どもへの声かけなど夕方に集中する不審者事案を未然に防止するため、市内の新聞販売店全7社が協力。日常の配達の中で「動く防犯カメラ」として安全・安心のまちづくりに貢献する。
 市内をくまなく回る新聞販売店のネットワークを生かして犯罪抑止につなげようと、静岡県が企画した。9月末まで試験的にパトロールを実施し、抑止効果を検証する。ドライブレコーダーの購入・設置費用は県が負担した。
 配達用バイクの前面にカメラを取り付け、エンジンをつけると連動して起動して録画するようにした。配達員は緑色のベストも着用して運転し、“見せる防犯”に一役買う。事件や事故が発生した際には、録画した映像を警察に提供する。
 市役所で開かれた出発式には、パトロールを実施する配達員や市、袋井署の関係者ら約40人が参加した。県くらし交通安全課の高橋勝課長は「取り組みを通じて地域全体で自主的な防犯活動も促進できると確信している。犯罪者が活動しにくい環境になれば、住民に安心感をもたらせられる」と強調した。
 山下新聞店(同市川井)の山下奉教社長は「配達網を生かし、地域の見守りや防犯の強化に貢献するという新しいサービスと価値を市民に提供したい」と意欲を示した。
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