【伊東市長の学歴詐称疑惑】正副議長「百条委やめてほしいと言われた」 市長は反論「お願いした…

2025/07/04 08:08 

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 学歴詐称疑惑を指摘されている伊東市長の田久保真紀氏(55)は3日、市議会に中島弘道議長と青木敬博副議長を訪ねた。正副議長によると、市議会が設置の方針を固めている百条委員会(調査特別委)を取りやめるよう求めた。
 面会後に正副議長が報道陣の取材に応じた。中島議長は「(田久保氏からは)百条委を開くのはやめてほしいと言われた」と明かした。田久保氏には「きょうにでもお辞めになるのであれば、議会として百条委を開かない可能性も考える」と伝えた。田久保氏は支援者の意向を理由に固辞したという。青木副議長は「脅しに来たようなもの。話は平行線のまま終わった」との認識を示した。
 田久保氏は面会後、報道陣に「詳しい話は正副議長に聞いてほしい」と語り、足早に現場を後にした。その後、改めて報道陣の取材に応じ「百条委は議会の決断。やめてくれとお願いしたわけではない」と反論した。その上で「忙しい夏を迎える伊東のためにならないとの話はした。(正副議長を含めた)3人とも思いは同じだった」とした。
 匿名の投書で学歴詐称疑惑が浮上した6月上旬、田久保氏は卒業証書とされる文書を正副議長に見せていた。一方で2日の記者会見では、最終学歴としていた東洋大卒は「勘違いで除籍と判明した。学歴詐称は一切ない」と釈明し、引責辞任しない方針を示した。
 市議会は7日の6月定例会最終本会議で、百条委設置案と田久保氏の辞職勧告決議案に加え、新図書館計画の建設事業費を全額減額する補正予算の修正案をそれぞれ可決する見通し。
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