川根本町・寸又峡温泉街ー夢のつり橋間で落石、道路ふさぐ 30人一時取り残される

2024/09/19 07:31 

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 18日午前9時45分ごろ、川根本町千頭の寸又峡温泉の温泉街から「夢のつり橋」までの間の遊歩道で複数の落石が発生し、道路をふさいだ。けが人はいなかった。約30人が夢のつり橋方面に一時取り残され、県警ヘリなどが救助した。
 島田署によると、夢のつり橋を訪れた観光客が宿泊施設や駐車場がある温泉街方面に徒歩で戻っていたところ、落石や土砂により幅約6メートルの道路がふさがれている状況を発見し、110番した。斜面に設置された落石防止用のネットごと崩落したという。観光客のほか、工事関係の作業員らも取り残された。避難した周辺のダムから、温泉街側の寸又峡ヘリポートなどに順次ヘリで搬送された。
 救助された静岡市葵区の無職穴久保清さん(72)は「このあたりには長年釣りで来ているが、こんな経験は初めて。元々細かい落石は多かった。取り残された観光客に混乱はなかったが、ヘリにつられた時は恐怖を感じた」を振り返った。
 同町などによると、現場は天子トンネルから寸又峡温泉街方面に約100メートルの地点。道路は温泉街からつり橋へ続く遊歩道「寸又峡プロムナードコース」として、町と中部電力が管理している。道路の復旧の見通しは立っていない。
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