佐藤官房副長官が「出禁」を陳謝 裏金問題で参院議運に出席できず

2025/11/04 18:07 

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 佐藤啓官房副長官は4日の記者会見で、自民党派閥裏金事件で記載漏れがあったとして野党の反発により参院議院運営委員会への出席を拒否されていることについて「参議院の国会運営にご迷惑をおかけしており、大変申し訳ない」と陳謝した。「厳しい意見は真摯(しんし)に受け止め、理解が得られるよう丁寧に対応したい」とも述べた。

 副長官は政府と参院の橋渡し役だが「出禁」が続いており、衆院担当の尾崎正直官房副長官が代理説明者として対応している。

 佐藤氏は総務官僚出身で現在2期目。2016年に参院奈良選挙区で初当選し、旧安倍派に所属していた。裏金事件では政治資金収支報告書に計306万円の不記載が発覚し、財務政務官を辞任した。

 今夏の参院選では非改選だったため、選挙を経ずに要職起用されたことに自民党内でも異論が出ている。参院自民ベテランは「『選挙の審判を受けたものは能力に対して適材適所』と(首相が)言っているのにそれが崩れる。支持率があるうちはいいが、こういったことがだんだん大きく広がっていく」と苦言を呈した。【神山恵、鈴木悟】

毎日新聞

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