熊本へのお見舞いも 大地震のベネズエラから日本医療チーム帰国

2026/08/01 19:49 

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 大地震で5000人超が死亡した南米ベネズエラに派遣されていた日本の国際緊急援助隊医療チームが1日、帰国した。日本政府は7月から2回派遣し、今回で活動を終了した。参加した医師や看護師の一部は2日以降、熊本地震の被災地で医療支援に当たる。

 ベネズエラのセイコウ・イシカワ駐日大使は成田空港でメンバーを出迎え、「日本ほど長く厳しい復興の意味がわかる国はない。困難な時に迅速で温かい支援をもらったことをベネズエラは一生忘れない」と感謝した。

 第1陣は7月5日以降、43人が首都カラカスと被害が最も大きかった北方のラグアイラ州に入り、同21日に帰国した。第2陣は34人が同州で活動。第1陣と合わせ、骨折などの外傷や感染症などの患者延べ1646人を治療した。

 外務省によると、チームが現地で医療テントを設置したのは、フットサルの野外コート場だった。協力を申し出たオーナー夫妻は、約50人が暮らすアパートの崩壊に巻き込まれ、2人だけ生き残ったという。現地では多数の子供の遺体を見てショックを受けた住民から、メンバーが苦悩を打ち明けられる場面もあった。きめ細かい支援や助言の評判は口コミで広がり、連日朝5時から開院を待つ行列ができるようになったという。

 7月28日に熊本地震が発生すると、多くの患者や住民からお見舞いの言葉が寄せられた。ラグアイラ州知事は、帰国前の日本チームに熊本地震の被災者へのお悔やみとお見舞いを伝え、支援に駆け付けた各国チームの中で初めて最高位の勲章を贈った。第2陣を率いた了泉庵達士(りょうせんあん・たつし)団長は「自らの傷が癒えていない中で、相手を思いやる気持ちをもらった」と振り返った。

 活動最終日、テント前に整列したメンバーの目には、横倒しになったままの幾棟もの集合住宅が映っていた。了泉庵氏は「小さな子供、余生を静かに暮らしていたお年寄りなど約5500人が亡くなり、多数が負傷した。日本国民を代表して黙とうしよう」と呼びかけた。メンバー全員で黙とうをささげ、現地を後にした。【田所柳子】

毎日新聞

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