トランプ氏、ゼレンスキー氏と近く協議へ 対露制裁巡る指摘に憤りも

2025/09/04 09:58 

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 トランプ米大統領は3日、ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領と近く協議する意向を明らかにした。ウクライナを支援する仏英など約30カ国の有志国連合は4日にパリで首脳級会合を開く予定。ロイター通信によると、ゼレンスキー氏やマクロン仏大統領を含む複数の欧州首脳が、会合後にトランプ氏と電話協議する見通しだという。

 トランプ氏はホワイトハウスでポーランドのナブロツキ大統領と会談し、その冒頭が記者団に公開された。記者が、米政権が対露制裁に言及しながら見送ってきた経緯を念頭に「何の行動もしていない」と指摘すると、「(露産原油を購入する)インドに対して2次関税を課した。何もしていないと言えるのか。第2弾も第3弾もまだ実行していない」と反論。さらにこの記者に対し、「あなたは新しい仕事を見つけるべきだ。そんなことを私に言うな」などと憤りをあらわにする場面もあった。

 トランプ氏は戦闘終結に向けてロシアとウクライナの首脳会談の実現に意欲を示しているが、プーチン露大統領は慎重な姿勢を崩していない。トランプ氏は記者団に「プーチン氏へのメッセージはない。彼は私の立場を理解しており、決断を下すだろう」と説明。その上で、「彼の決断に不満なら何かが起こるだろう」と警告した。

 また、約1万人規模の米軍が駐留するポーランドに関しては、「素晴らしい関係だ」と強調。「ポーランドが望めば、(米軍を)増派する」と述べた。【ワシントン松井聡】

毎日新聞

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