ロシア、対ドイツ戦勝記念日に合わせ一時停戦発表 8日から72時間

2025/04/28 21:45 

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 ロシア大統領府は28日、今年で80年となる5月9日の対ドイツ戦勝記念日に合わせ、モスクワ時間8日午前0時(日本時間同午前6時)からウクライナへの攻撃を72時間停止すると、一方的に発表した。全ての軍事行動を休止するといい、ウクライナにも同調を求めている。

 プーチン大統領の決定としている。停戦は「人道上の配慮」が理由で、もしウクライナ側が破った場合は相応の対応を取るという。これに対しウクライナのシビハ外相は28日、X(ツイッター)への投稿で「もしロシアが本当に平和を求めるのであれば、ただちに停戦しなければならない」と応じた。

 ロシアとウクライナの間ではロシア正教会の「復活祭」(イースター)に合わせて、プーチン氏が19日午後から30時間、攻撃を停止するよう命じ、ウクライナ側に同調を求めた。ウクライナ側はいったん応じる姿勢をみせたものの、その後、互いに相手の「停戦破り」を主張して事実上、不調に終わった。

 ただ、プーチン氏は期間中、全体としてはウクライナの戦闘行為が減少したとも指摘し「将来を見据える準備がある」と述べていた。

 シビハ氏は28日のXへの投稿で「なぜ5月8日まで待つのか」「ウクライナは永続的かつ完全な停戦の用意がある」とも訴えた。

 ロイター通信によると、米ホワイトハウスのレビット大統領報道官は28日、プーチン氏の今回の提案について、「トランプ大統領は恒久的な停戦を望んでいる」と話した。【山衛守剛(モスクワ)、石山絵歩】

毎日新聞

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