7日にコンクラーベ開始、ローマ教皇庁発表 リベラル路線の継承焦点

2025/04/28 20:05 

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 ローマ教皇庁は28日、死去したフランシスコ教皇の後任を決める選挙(コンクラーベ)を5月7日から開始すると発表した。28日の枢機卿会議で決まった。選挙では、多様性を重視し、性的少数者らにも寛容だったフランシスコ教皇のリベラル路線を継承する候補者が選ばれるのかが焦点となる。

 コンクラーベの被選挙権は洗礼を受けた全ての男性カトリック信者にあるが、教皇に次ぐ高位聖職者の枢機卿の中から選ばれるのが慣例だ。

 選挙権を持つのは80歳未満の枢機卿で、英BBCなどによると、現在の枢機卿252人のうち日本人2人を含む135人が該当する。バチカンのシスティーナ礼拝堂で、投票総数の3分の2以上の票を得る候補者が出るまで選挙を繰り返し、選出された場合は礼拝堂の煙突から白煙を、選出されなければ黒煙を出して周知する。

 有力候補には、ローマ教皇庁ナンバー2の国務長官(首相に相当)、ピエトロ・パロリン枢機卿(70)=イタリア▽保守派の代表格、ペーテル・エルドー枢機卿(72)=ハンガリー▽アジア出身者初の教皇誕生が期待されるルイス・アントニオ・タグレ枢機卿(67)=フィリピン――らの名前が挙がるが、欧州メディアは「明確な本命不在」で結果の予測は困難と伝えている。【ロンドン福永方人】

毎日新聞

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