ロシア政府、対ウクライナ参戦の北朝鮮兵に謝意 軍事援助も表明

2025/04/28 20:26 

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 ロシアのプーチン大統領は28日、ウクライナが越境攻撃したロシア西部クルスク州での戦闘について、参戦した北朝鮮部隊の協力に謝意を示す声明を発表した。「北朝鮮の兵士たちの英雄的行為や自己犠牲の精神に敬意を表する。ロシア国民は彼らの偉業を決して忘れないだろう」とたたえた。

 クルスク州の北朝鮮軍兵を巡っては、露軍のゲラシモフ参謀総長が26日、同州の完全奪還をプーチン氏に報告した際、露朝の「包括的戦略パートナーシップ条約」に基づいて参戦していたことを認めていた。

 一方、ペスコフ露大統領報道官は28日、同条約に基づき、今後、北朝鮮に対して必要に応じて軍事援助を提供する考えを明らかにした。インタファクス通信が報じた。条約では一方の国が武力攻撃を受けて戦争状態となった場合、もう片方の国が直ちに軍事援助をすることを定めている。

 ペスコフ氏は「この条約がいかに効果的に機能しているかを示した」と北朝鮮部隊を評価し、「両国は必要があれば互いに即時の援助を提供する義務を負っている」と述べた。【モスクワ山衛守剛】

毎日新聞

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