経団連夏季フォーラム開幕 トランプ関税など米国の動向巡り議論

2026/07/23 20:12 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 経団連の夏季フォーラムが23日、長野県軽井沢町で2日間の日程で始まった。海外の有識者を招いた初日のセッションでは、トランプ関税など米国の動向を中心に意見が交わされた。

 「世界の分断化リスク 日本はいかに対応すべきか」と題したセッションでは、米シンクタンク「ブルッキングス研究所」アジア政策研究センター所長のミレヤ・ソリス氏が講演した。ソリス氏は「トランプ大統領の野心は拡大し、関税で大きな成果を求めている」とし、今後も関税が外交政策の中核的な道具になると解説。日本の対処法については「ルールベースの貿易を推進すべきだ」として環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の拡大などに取り組むべきだと提言した。

 トヨタ自動車の佐藤恒治副会長は「自動車は保護主義的な動きで最も影響を受けている産業の一つ」とした上で、「ネットワークパワーを使って保護主義的な動きに対応しながらも、国内に軸足を置いた高度なバランスが要求される」と語った。

 またソリス氏は日米関税交渉で昨年7月に合意した5500億ドル(約90兆円)の対米投融資について「(トランプ政権の任期内の)3年半で投資するのは大変なスピードが必要。(投融資を担う)銀行に非常にプレッシャーをかけることになる」と懸念。みずほフィナンシャルグループの木原正裕社長は「われわれ金融機関は非常にストラグル(苦労)している」と明かした。【古川宗】

毎日新聞

経済

経済一覧>

注目の情報