電気料金の抜本値上げ 九州電力社長「現時点で考えてない」
九州電力が30日発表した2026年3月期連結決算は、最終(当期)利益が前期比20・0%増の1545億円だった。安価な石炭による発電の割合が増え、燃料費の負担が減った。売上高は4・7%減の2兆2472億円。企業の契約先が減り、電力販売が伸び悩んだ。売上高、最終利益とも過去2番目の高水準。
27年3月期の業績予想は売上高2兆3000億円、最終利益1300億円で、増収減益を見込む。中東情勢の悪化による燃料費の高騰に伴い、卸売り市場向けの電気の単価が上がり、売り上げ自体は伸びる見通し。一方、小売りは燃料費の変動を料金に反映するのに時間がかかり、一時的な損失が生じると予想している。
福岡市で記者会見した西山勝社長は中東情勢について「原材料が手に入りにくくなり、(生産などの)経済活動が少し低調になる恐れもある。いつまで続くか分からない点が最悪だ。(電気の需要が減り)業績予想を見直すことがないとは言い切れない」と述べた。
消費者向けの電気料金は、燃料費高騰を反映させる制度によって7月検針分以降、値上がりする見通し。制度を上回る抜本的な値上げについて、西山社長は「現時点では考えていない」と語った。【宇都宮裕一】
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