思わぬ形の終結 宿舎の大部屋で歓喜の時迎えた阪神ナイン

2026/10/03 23:21 

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 デーゲームで広島に屈して自力で優勝を決められず、2位・巨人のナイターを宿舎の大部屋で見守った阪神ナイン。巨人が逆転負けして8回目の優勝と球団史上初の連覇が決まると、歓声が廊下まで響いた。「苦しかった。良かったです」。藤川球児監督は目を潤ませ、言葉に詰まりながら喜びをかみしめた。

 敗れはしたものの、この日の広島戦は今季らしい戦いぶりを見せた一戦だった。

 1点を先行されるも、今季本塁打が急増した坂本誠志郎の10号ソロで同点に追いつき、今季も不動の4番としてリーグ3冠王に突き進んでいる佐藤輝明の39号3ランで一時勝ち越した。長打が出にくい甲子園を本拠地としながら、リーグトップクラスのチーム本塁打数を誇った今季の阪神らしい一発攻勢だった。佐藤は「(今季)しっかり貢献できたと思うので、よりうれしい」と声を弾ませた。

 ◇光ったブルペンの奮闘

 忘れてはいけないのは、この日も序盤に4失点した先発・才木浩人の後を四回から受けたブルペン陣の奮闘だ。シーズン序盤は不安定でほころびが見えた部分もあったが、いずれも最速160キロを超える剛腕の2年目・工藤泰成と木下里都の台頭などもあり、後半にかけて強い救援陣へと姿を変えた。シーズン途中からクローザーに定着した育成出身の工藤は「後半から徐々に結果も積み重ねられて、周りの人にも感謝したい」と喜びに浸った。

 独走だった昨季から一転、ぎりぎりまで巨人とのデッドヒートが続いたシーズンを、主将の坂本は「新たな経験になったし、みんなそれぞれ苦しみやつらさがあったと思う。でも今はこの瞬間をしっかり味わって、またやってくれたらいい」と総括した。チームスローガンの「熱覇」のごとく、最後の最後まで熱く駆け抜けた末の頂点だった。【吉川雄飛】

毎日新聞

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