「自分の球は通用する」 阪神・茨木がプロ初先発、初勝利
◇○阪神2―0ヤクルト●(9日・甲子園、七回途中降雨コールド)
プロ初先発は雨がぱらつく中で始まった。「楽しんで自分の投球をしよう」。阪神の茨木(いばらぎ)秀俊はまっさらなマウンドで一人、気合を入れた。
直球とチェンジアップの組み合わせが持ち味の右腕。「緊張もあった」と序盤は球がうわずり、度々先頭を出したが、要所での制球が光り、スコアボードに「0」を並べた。
最大のピンチは雨脚が強まってきた六回。2死一塁から単打と四球で満塁とされ、相手は代打の宮本丈。自信のあるチェンジアップを続けて追い込み、最後も「いい高さに決まって良かった」と低めのチェンジアップで空振り三振を奪って窮地を脱した。
6回無失点と先発投手の役目を果たし、プロ初白星も手にした。「素直にうれしい」。マウンドでは無表情を貫いたが、試合後はほおが緩んだ。
新潟・帝京長岡高から2023年にドラフト4位でプロ入りした21歳は「もう4年目なので、1軍で活躍したい気持ちがより一層強い」中で今季を迎えた。コンディションが悪くてもいきなり結果を出し、藤川球児監督は「地面が緩くても、しっかり集中できるだけの鍛錬を積んできたように見えた」と評価した。
「自分の球は通用するな、と思った」と自信を深めた茨木。開幕3戦目で先発した伊藤将司が故障で離脱する中、新たな先発候補の活躍はチームにとっても願ったりかなったりだ。【吉川雄飛】
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