同じ「5位」でも…村竹、号泣の決勝 男子110m障害 世界陸上
◇陸上世界選手権(16日、東京・国立競技場)
◇男子110メートル障害決勝(13秒18)=村竹ラシッド(JAL)
最後の10台目のハードルを越えた村竹ラシッドは優勝したコーデル・ティンチ(米国)の背を見ながら、顔をゆがめた。メダルまで0秒06差の5位。日本選手初の快挙を期待していた観客からは大きな嘆息が漏れた。
パリ・オリンピックと同じ5位でも、メダルに届かなかった悔しさは本人が一番身にしみている。
「何が足りなかったんだろうなって。何が間違ってたんだろうなって」
顔を押さえて、おえつを漏らした。
準決勝を全体3位で通過し臨んだ決戦の舞台。号砲に反応して走り始めるまでのリアクションタイムは完走した7選手中6番目。中盤から盛り返そうとピッチを刻んだが、最後に伸びを欠き、メダル圏内に届かなかった。
日本勢初の12秒台をマークした8月の記録(12秒92)は、今季世界2位。五輪で日本勢として初めて決勝を走ったパリ五輪から自国開催の世界選手権に臨むまでのこの1年で、トップハードラーとしての自覚はさらに増した。
179センチという身長は、世界の強豪と比較すれば小さい方だ。それでも、ハードル7台目までメダル圏内にいたパリ五輪決勝のレースを終えると、こう語っていた。
「もう『体格がすべてじゃない』と思えた。勝負できることが分かりました」
レースへの向き合い方も変わった。
日本選手では抜きんでた出力を持つゆえに、故障のリスクも高い。
好成績が期待された8月の世界最高峰のダイヤモンドリーグ・ファイナルでは出足に勢いがなく、最下位。しかし、「あえて」の側面もあった。
「無理に(劣勢から)追い上げて体にダメージが残るようなら、世界選手権に響く。一瞬の判断だったんですけど、捨てようと」
それほどまで今大会にすべてをかけていた。自身への失望感に駆られながらも「何年かかってでもメダルを取りたい」。今はそう語るので精いっぱいだった。【岩壁峻】
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