マツゲンが連覇 「総菜担当」が恩返しの一振り 全日本クラブ選手権
◇第49回全日本クラブ野球選手権決勝(16日、愛媛・坊っちゃんスタジアム)
◇○マツゲン箕島(和歌山)5―3大和高田クラブ(奈良)●=マツゲン箕島は2大会連続7回目の優勝
外角低めの変化球に食らいついた。3―2の九回2死一、三塁、マツゲン箕島の5番・竹中夢翔がはじき返した打球は中前へ。三塁走者を迎え入れ、竹中は両手を高々と突き上げた。
「意識はセンター返し。体を開かないことだけ」と竹中。不調で打順を下げたが、本来は4番を担う好打者だ。腕の振りが鋭い大和高田クラブの左腕・松林勇志に対し、直球との両にらみではなく、割り切って変化球に重きを置いたことが奏功した。チームは3―0からじわじわと追い上げられ、攻撃でも五回途中から救援した松林に抑えられていただけに、優勝を大きくたぐり寄せる適時打だった。
恩返しの一振りだ。チームにはマネジャー兼任を含めて16人の投手がいて、実戦形式の打撃練習に次々と登板する。最速150キロ超の投手も複数擁し、打者たちは日ごろから対応力を磨いてきた。「生きた球を毎日のように見られるのはすごくプラス」と竹中は感謝する。チームは計12安打。うち10本が単打だが、難しい球でもきっちりと捉える技術が光った。
チームは和歌山県などで展開するスーパー「松源」の支援を受け、選手は主に店舗で業務をこなす。野球が好きで、働きながら硬式野球を継続したいと門をたたいた若者ばかりだ。
滋賀・八幡商、専大出身の24歳の竹中もその一人。総菜を担当し、普段は店舗内の調理場で弁当のおかずを作っている。「仕事も野球も全力。両方を頑張ることで職場の人も応援してくれるはず。野球で店舗を空けているので、結果で恩返ししたかった」と話した。
「野球王国」として名高い愛媛県で初開催の大会。仕事と野球の「二刀流」に取り組む選手たちが鍛錬の成果を披露し、クラブ野球の新たな歴史に「連覇」で彩りを添えた。【石川裕士】
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