<1分で解説>まるで短距離種目?男子マラソンで写真判定の珍事

2025/09/16 15:41 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 陸上の世界選手権東京大会で15日、男子マラソンが行われましたが、2人の選手が同じタイムでゴールし、写真判定で優勝者が決まる異例の展開となりました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「男子マラソンで写真判定の珍事」を解説します。

Q 男子のマラソンが話題になってるね。

A アルフォンスフェリックス・シンブ選手(タンザニア)が優勝し、2位はアマナル・ペトロス選手(ドイツ)でしたが、2人はほぼ同時にゴールしました。

Q ほぼ同時?

A はい。肉眼では見分けが付かないだけでなく、タイムも2人とも2時間9分48秒でゴールしました。

Q それでどうしたの?

A ゴールの瞬間を写真で確認して、どちらが先にフィニッシュラインを通過したかを決める写真判定が行われ、優勝者が確定しました。短距離種目ではなく、42・195キロで争うマラソンで写真判定によってメダルの色が決まることは珍しいことです。

Q まったくの同着だったの?

A 世界陸連(WA)によると、2人の差はわずか0秒03でした。ただ競技規則では、ロード種目の記録は秒未満を切り上げるため、公式上では「同タイム」となります。

Q 選手は自分が勝ったと思ったのかな?

A 優勝したシンブ選手は「(フィニッシュの瞬間は)勝ったと気づかなかった」などと話していました。

毎日新聞

スポーツ

スポーツ一覧>

注目の情報