客引き「しない」店にステッカー交付 利用者の目印に 熊本市
熊本市は繁華街での客引きを「しない、させない、利用しない」と宣言した飲食店などにステッカーを貼ってもらう取り組みを始めた。台湾の半導体企業の進出や訪日外国人客の増加などで夜の街がにぎわう中、利用客が信頼できる店を選べるようにサポートする。
繁華街で夜間の客引き行為が散見されるため、対策を強化する。もともと市は条例で中心市街地に「客引き行為等禁止地区」を設けて客引き行為を禁止している。違反者には5万円以下の過料などの罰則がある。
市は毎年2日間、客引き行為を調べる調査を実施しており、新型コロナウイルス禍だった2020年度は181件確認された。近年は台湾積体電路製造(TSMC)の進出や訪日客などによる人流の増加に伴い、300件前後で推移している。実際、深夜に繁華街を歩くと客引きらしき人がおり、記者と目が合うと独り言のように声をかけられることもある。
ステッカーを交付する対象は、客引き行為の禁止区域にある居酒屋やカラオケ店、キャバクラなど約3000店。店側が客引き行為をしないことを宣言する申請書などの必要書類を提出し、審査を経て交付が決まる。
ステッカーは店頭に張ることができ、市のホームページでも宣言店として紹介される。利用者はステッカーを目印にして、安心で信頼性の高い店を選ぶことができるという。
市生活安全課の担当者は「客引き行為をなくすためには取り締まりだけではなく、事業者や利用される方々の意識も大切。まずは制度の周知に努め、安心安全な街づくりにつなげていきたい」と話している。【黒澤敬太郎】
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