西山朋佳白玲が防衛、通算4期で女性棋士に王手 福間香奈清麗を降す

2025/10/18 20:40 

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 将棋の女流タイトル戦、第5期白玲戦七番勝負(ヒューリック主催)の第6局が18日、金沢市であり、西山朋佳白玲(30)が初の7冠を目指す挑戦者の福間香奈清麗(33)を110手で降し、4勝2敗で防衛した。優勝賞金4000万円の白玲は序列1位の女流タイトル戦。5期獲得で棋士の権利を与える規定が6月に新設され、通算4期とした西山白玲は来期、権利獲得を懸けた防衛戦となる。

 一方、今月6日に2度目の棋士編入試験の受験資格を獲得した福間清麗は態度を保留中。受験の申請期限は11月5日で、史上初となる「女性棋士」をめぐる動きが注目される。

 前期の白玲戦は、2勝2敗のタイスコアから出産を控えた挑戦者の福間清麗が体調不良のため第5局と第6局を不戦敗で落として決着する異例の展開になった。今期は1勝2敗と黒星が先行した西山白玲が、大逆転で制した第4局から3連勝で防衛を決めた。

 終局後の記者会見で西山白玲は棋士への思いについて「女流棋戦を毎局、満身創痍(そうい)になりながらやってきたので、今後に対してはゆっくり考えていきたい」と述べるにとどめた。

 一方、福間清麗は「昨年は不戦敗で終わって残念だったが、今期は自分なりに一局一局指せていたかなと思う」と話していた。【新土居仁昌】

毎日新聞

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