台湾の団体が大船渡で水ギョーザ交流会 山林火災や震災で被災地支援

2025/10/18 19:52 

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 2月末に大規模山林火災が発生した岩手県大船渡市の三陸町綾里(りょうり)地区で18日、台湾のボランティア団体と地元住民の交流会があった。団体は東日本大震災でも地域住民を支援した。約30人が水ギョーザなどを食べながら、被災地支援で生まれた絆を確かめ合った。

 主催したのは「台湾仏教慈済慈善事業基金会日本分会(慈済<ツーチー>、東京都)」。慈済は震災が発生した2011年3月に綾里地区などで救援物資を配布した。大規模山林火災でも被災者に支援金を提供した。

 今回は被災地の住民に寄り添う取り組みをしようと企画。宮城県石巻市在住で慈済スタッフの西村君子さん(49)の指導で、地元住民がギョーザ作りに挑戦。小麦粉を練って皮を作ったり、豆腐やキャベツ、シイタケを混ぜた具を包んだりした。その後、水ギョーザを食べ、語り合った。

 綾里地区の村上照子さん(70)は震災を職場で経験し、火災では近隣住宅が焼損した。村上さんは「長く支援してもらってありがたい。豆腐を使ったギョーザの作り方も参考になった」と語った。【奥田伸一】

毎日新聞

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