『豊臣兄弟!』“藤堂高虎”佳久創&“宮部継潤”ドンペイ、宮崎・根白坂の戦いゆかりの地で熱弁

2025/10/19 06:00 

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大河ドラマ『豊臣兄弟!』藤堂高虎役の佳久創、宮部継潤役のドンペイが「木城ふるさとまつり」に登場

 宮崎県木城町(きじょうちょう)で18日、「第41回木城ふるさとまつり」が開催された。約440年前にこの地で繰り広げられた「根白坂の戦い」(天正14年/1586年)に関連し、来年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』で藤堂高虎を演じる佳久創(34)と、宮部継潤を演じるドンペイ(59)がスペシャルゲストとして出演。大河ドラマにまつわるトークを繰り広げた。

【画像】根白坂の戦いの舞台となった高城城跡を訪れた佳久創&ドンペイ

 最高気温29度を記録したこの日、会場となった木城町コミュニティ多目的広場は、まるで真夏が戻ったかのような熱気に包まれた。屋台が軒を連ね、子どもたちの笑い声やツクツクボウシの鳴き声が響き渡る中、年に一度のお祭りを楽しもうと、老若男女が集った。

 NHK宮崎の辻本彩乃キャスターが進行を務めたトークショーでは、佳久が「初めて大河ドラマに出演した『鎌倉殿の13人』(2022年)では、ずっと義経(菅田将暉)の後を追いかけ、振り回されていました」と自己紹介。一方、ドンペイは「高校の修学旅行で宮崎に来た時のバスガイドさんが忘れられず、卒業旅行でも再会を願って宮崎を訪れた」と青春エピソードを披露し、観客の心をつかんだ。

 『豊臣兄弟!』は、豊臣秀吉を側近として支え、後世には「もしも彼が長生きしていれば、豊臣の天下は安泰だった」と称された弟・豊臣秀長を主人公に、兄弟の立身出世から天下統一までを描く。仲野太賀が秀長役で主演、秀吉役は池松壮亮が務める。

 佳久が演じる藤堂高虎は、秀長を支えた重臣のひとり。巨漢の武将として知られ、はじめは近江の大名・浅井長政に仕えるも、時代の波に乗り主君を次々と変えながら、やがて秀長と出会い、知勇兼備の実力派として頭角を現していく。

 一方、ドンペイが演じる宮部継潤は、同じく浅井家の家臣を経て秀吉に仕えた人物で、元は僧侶という異色の経歴を持ち、根白坂の戦いでは島津軍の猛攻を死守した忠義の将だ。

 2人はステージ登壇前に、島津側の山田有信が籠城した高城跡(木城町)、藤堂高虎も近くに陣取りしていたと思われる大将秀長の陣・松山(川南町)、そして宮部継潤が島津軍と激戦を繰り広げ、軍規違反を犯してまで高虎が救援に向かった根白坂の砦跡(根白坂)を巡ってきたことを報告。

 佳久は「継潤の命を助けに向かった場所に立てて感無量」と語り、ドンペイも「もし『豊臣兄弟!』で根白坂の戦いが描かれなかったら、アドリブで『高虎!根白坂ではありがとう!』と言って何とか思いを刻みたい」と話し、拍手を集めた。

 この日に限らず、佳久はオーディションで藤堂高虎役を勝ち取って以来、近江(滋賀)や大和(奈良)などゆかりの地を精力的に巡って、役作りに励んでいるという。

 放送中の『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』へのゲスト出演をはじめ、大河ドラマへの出演歴多数のドンペイも、歴史上の人物を演じる際には、ゆかりの場所を訪れるようにしてきた。新たに演じる宮部継潤についてドンペイは「これまであまり演じられてこなかった人物なので、俳優として色がついていないのはありがたい」とコメント。また、「継潤は元僧侶で、坊主頭に髭が特徴的。大河で1年間演じるうちに成長して、最後には髪が生えてるかも!」と冗談を交え、会場を沸かせた。

 大河ドラマ『豊臣兄弟!』は、2026年1月4日よりNHK総合・BSで放送開始となる。
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