台風被害の八丈島、水源7割が使用不可に 人的被害は確認されず

2025/10/14 17:19 

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 伊豆諸島に接近した台風22、23号は、激しい暴風雨により東京都の八丈島で多数の建物被害を出した。都などによると、14日午前8時時点で島内10カ所の水源のうち7カ所が使用できない状況で、4地区の約2000戸で断水。約500軒で停電が続いている。いずれも復旧の見通しは立っていない。

 都によると、すべての被害状況を把握できていないが、八丈島では住宅の屋根や壁の損傷などが多数、確認されており、住民152人が島内2カ所に避難している。青ケ島でも8件の建物被害があった。人的被害は確認されていない。

 都は空きがある宿泊施設やアパートなど2次避難所を準備する検討に入った。また、都水道局と自衛隊は生活用水を確保するため、給水車や仮設の給水槽、給水袋を輸送している。

 伊豆諸島には9日に台風22号が、13日には台風23号が接近し、5日間で二つの台風が接近した。14日の坂井学防災担当相の閣議後記者会見では、八丈島で固定電話やスマートフォンのサービスにも一部支障が出ていることが報告された。【柳澤一男、深津誠】

毎日新聞

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