佐賀の乳児院職員刺殺 29歳容疑者を起訴 責任能力あると判断か

2025/10/03 18:35 

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 佐賀市の児童福祉施設で5月に女性職員が包丁で刺殺された事件で、佐賀地検は3日、殺人容疑などで送検された中国籍の会社員、平田ミル容疑者(29)=長崎県佐世保市=を殺人、傷害の罪と銃刀法違反で佐賀地裁に起訴した。6月から約3カ月半かけて事件当時の精神状態などを調べる鑑定留置を実施し、刑事責任を問えると判断したとみられる。

 起訴状などによると、5月31日午後5時40分ごろ、佐賀市金立町金立の乳児院で、職員の川原千恵さん(当時55歳)=佐賀県小城市=の右胸などを包丁(刃渡り約13センチ)で複数回突き刺すなどし、出血性ショックで約1時間半後に死亡させたとされる。また、平田被告を取り押さえた別の職員の腕に複数回かみつくなどし、全治約4週間のけがをさせたなどとされる。

 佐賀県によると、県中央児童相談所(佐賀市)が5月12日に平田被告の子どもを一時保護し、乳児院に入所させていた。平田被告は子どもに会うために乳児院を訪れたとみられる。【成松秋穂】

毎日新聞

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