伊東市長の疑惑巡り、議長らが告発状提出 偽造文書行使疑い

2025/09/10 05:00 

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 静岡県伊東市議会の中島弘道議長と青木敬博副議長は9日、田久保真紀市長が中島議長らに東洋大の偽の卒業証書を提示したのは偽造有印私文書行使に当たるとして伊東署に刑事告発した。市議全員の賛同を得て告発状を提出した。

 告発状は、田久保市長が学歴詐称疑惑を確認する中島議長らに「自身が卒業していないことを認識していたにもかかわらず、『卒業証書です』と述べた上で偽造文書を議長らに閲覧させた」と指摘している。青木副議長は告発状を提出後、「我々市議は公務員なので、活動の中で知り得た犯罪を告発する義務がある」と話した。

 田久保市長はこれまでに3件の刑事告発を受けている。1件目は市議会の調査特別委員会(百条委員会)での虚偽の証言や証人出頭拒否など4事案について市議会が地方自治法違反の疑いで告発。2件目は市長選で報道機関からの経歴確認に対して「東洋大卒」と回答したことが公職選挙法が禁じる「虚偽事項の公表」に該当するとして市民が告発。さらに千葉県在住の男性が今回と同様に、議長や副議長に「卒業証書」を示したことが偽造有印私文書行使に当たるとして告発した。いずれも伊東署に受理された。【若井耕司】

毎日新聞

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