鳥取・打吹公園で人気のクジャク死ぬ 「長生きで来園者楽しませ」

2025/09/10 14:27 

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 鳥取県倉吉市仲ノ町の打吹公園動物園で、人気者だった雌のインドクジャクが死んだ。推定33歳。園によると、人間では百歳前後に相当するといい、老衰とみられる。

 8月21日午前9時ごろ、飼育室でインドクジャクが倒れているのを公園管理人が見つけた。既に死んでいたという。昨年までは止まり木まで飛び上がっていたが、今年になって食欲が落ち、右脚をひきずるようになっていた。

 園の記録では、1993年に3羽(雄2羽、雌1羽)のインドクジャクがいたとされ、死んだ雌はこの年には園にいたとみられる。雄2羽は2001年に死に、その後、シロクジャク2羽も23年までに死んだため、園でただ1羽のクジャクとして子供たちの人気を集めていた。管理人の楠本昌志さん(38)によると、おっとりして、マイペースな性格だったという。

 衰えが目立つようになってから、楠本さんは「生きた証しを記録しておかねば」と毎日撮影してきた。「頑張って長生きして、来園者を楽しませてくれた。ありがとうと言いたい」と話している。

 園ではニホンザルやウサギ、チャボなど7種の動物が無料で公開され、親子ら市民の憩いの場となっている。市は新たなクジャクの飼育はしない方針。【渕脇直樹】

毎日新聞

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