佐賀配備のオスプレイはどこを飛ぶ? 離着陸年間290日、夜間も

2025/07/09 19:12 

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 陸上自衛隊佐賀駐屯地(佐賀市)に配備されたオスプレイはどんな訓練をして、どこを飛ぶのか。

 防衛省九州防衛局が佐賀県に対して2月に示した「運用計画」によると、オスプレイの訓練は主に、佐賀空港内でのホバリング訓練▽周辺空域での基本操縦訓練▽演習場などでの部隊訓練――で、有明海や佐賀県上空では空中給油訓練や発着艦訓練は実施しない。

 佐賀空港での離着陸は年間290日程度で、実施日1日あたり平均約16回。うち夜間(午後5~10時)は年間75日程度で、1日あたり平均約5回。離着陸時は基本的には南側の海上を回るルートを通る。空港周辺の外を飛行する際は高度500メートル以上を確保し、住宅地や市街地、病院などの上空の飛行は「必要に応じて回避する」としている。

 さらに、運用計画では、九州の四つの陸自演習場(日出生台=大分県玖珠町など▽大矢野原=熊本県山都町▽大野原=長崎県東彼杵町など▽霧島=宮崎県えびの市など)へ向かう際のルートを例示。「実際の飛行経路は、その時々の気象や周辺の状況等を踏まえパイロットが最も適したルートを選ぶことになる」としたうえで、九州道などの高速道路や幹線道路、河川などに沿って飛ぶ経路を一例として示している。【成松秋穂】

毎日新聞

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