強い酒で酔わせ、客の現金引き出したか 容疑で2人逮捕 上野

2025/07/09 16:30 

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 飲食店の客の銀行口座から現金を引き出したとして、警視庁上野署は9日、いずれも職業不詳の千葉県船橋市葛飾町2、牛山琴美(43)と、中国籍の埼玉県蕨市塚越6、呉梅梅(49)の両容疑者を窃盗容疑で逮捕したと発表した。2人は店の従業員とみられ、客に強い酒を飲ませて酔わせて現金を引き出す手口とみて調べる。

 逮捕容疑は1月17日午前1時35分ごろ、東京都台東区上野1の銀行出張所で、40代の男性会社員のキャッシュカードを使い、現金自動受払機(ATM)で13万円を引き出したとしている。2人は容疑を否認しているという。

 署によると、男性会社員は同16日午後11時半ごろ、上野で客引きに声を掛けられ、近くの飲食店に連れて行かれた後の記憶が無いという。強い酒を大量に飲まされたとみられる。ATM付近の防犯カメラには、自分で立てない状態の男性と一緒に、両容疑者が現金を引き出す様子が映っていた。男性のクレジットカードには身に覚えのない40万円分の利用もあった。

 同署管内では2024年、客引きに連れて行かれた店で記憶を無くし、10万~20万円の飲食代をカードなどで払っていたという相談が20件寄せられており、同署は注意を呼び掛けている。【菅健吾】

毎日新聞

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