１８日午後１時１０分ごろ、三重県明和町上村の女性（７２）が自宅の庭で意識不明の状態で倒れているのを近隣の男性が見つけ、１１９番通報した。女性は病院に搬送されたが、死亡が確認された。熱中症が死因とみられる。県によると、今年度の集計を始めた５月１日以降、県内で熱中症の疑いによる死者は初めて。

　県内では今年初めて「熱中症警戒アラート」が発表されていた。津地方気象台によると、明和町に隣接する伊勢市小俣町で午後１時に３３・３度を記録した。県によると、１８日午後３時半時点で熱中症やその疑いで県内で１１人が搬送された。

　一見勝之知事は１８日の定例記者会見で、「この時期は湿気が残っている。熱中症になる確率が高くなっている。なるべく外出を控えて、こまめに水分補給をしてもらいたい」と呼びかけた。【下村恵美、渋谷雅也】