ブルーインパルス、万博会場での展示飛行を再挑戦へ 7月中旬で調整

2025/06/18 19:30 

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 大阪・関西万博の開幕日に中止された航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」の展示飛行について、日本国際博覧会協会(万博協会)や防衛省が7月中旬にも再トライする方向で調整していることが、関係者への取材で判明した。当初の計画と同様のフライトを検討しているという。

 ブルーインパルスは万博開幕日の4月13日に関西国際空港を離陸し、1970年の大阪万博のシンボル「太陽の塔」など大阪府内のランドマークを巡った後、万博会場の夢洲(大阪市此花区)上空で展示飛行を披露する予定だった。だが悪天候のため、当日中止が決定した。

 一方、ブルーインパルスが使用するT4練習機と同型機が5月14日、愛知県のため池に墜落する事故が発生。このため空自はT4全機の飛行を見合わせ、機体の緊急点検や操縦士の教育訓練を実施した。6月13日から飛行を順次再開し、ブルーインパルスも訓練を再開した。

 これまでに、万博協会の副会長を務める吉村洋文・大阪府知事が万博開催中の再トライを防衛省側に要請。空自トップの内倉浩昭航空幕僚長は記者会見で「『もう一回、飛んでください』という声を、メディアやSNS(交流サイト)でたくさん見ました。非常にありがたい。お応えできるようしっかりと検討していきたい」などと話していた。【松浦吉剛】

毎日新聞

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