天皇陛下、ドイツ大統領と面会 戦後80年の議会演説に思い重ねる

2025/06/18 19:50 

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 天皇陛下は18日、皇居・御所で大阪・関西万博のため来日したドイツのシュタインマイヤー大統領と面会された。大統領は戦後80年にあたる今年、議会で「過去と向き合う者は、未来を諦めることもない」と演説。宮内庁によると、大統領から演説内容を聞いた陛下は「過去と向き合い、次の世代に伝えていくことが非常に重要だと考えている」と賛同していたという。

 大統領の演説は、ナチスの過去を背負いながら、自由と民主主義を積極擁護する姿勢が大事であるという趣旨。陛下は内容を知っており、自身が今年、戦没者慰霊のために硫黄島や沖縄を訪ね、広島や長崎も訪問予定であることを伝えた。

 大統領から若い世代の戦争の歴史への関心を問われると、陛下は訪問先で若い語り部たちとも交流した体験を踏まえ「過去の記憶をつなげていくことは大変重要であると思う」と話したという。【山田奈緒】

毎日新聞

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