アフターピル「ノルレボ錠」の市販化申請、製薬会社が公表 国内初

2025/05/15 21:08 

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 望まない妊娠を防ぐために性交後に服用する緊急避妊薬(アフターピル)について、あすか製薬は15日、製造する「ノルレボ錠」を処方箋が不要な市販薬として販売するための申請を厚生労働省にしていたと明らかにした。国内で市販薬としての承認申請が公表されたのは初めて。

 申請は2024年6月。緊急避妊薬は、性交後72時間以内に飲むと高い確率で妊娠を回避できる。販売には医師の処方箋が必要だが、市販化を求める声があり、厚労省が23年11月から一部の薬局で試験販売している。購入できるのは16歳以上で、18歳未満は保護者の同伴が必要とされている。

 14日成立の改正医薬品医療機器法で新設された「特定要指導医薬品」に初指定される可能性がある。市販薬として承認されれば、薬剤師の服薬指導を受け、対面販売されることになる。

 同社の担当者は取材に「緊急避妊薬の市販化への要望に対応する社会的な使命もあり申請した。試験販売や国会審議などで関心が高まっている中で今回公表した」と述べた。【中村好見】

毎日新聞

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