他人のクレカで加熱式たばこ1億円分購入か 男女5人逮捕

2025/05/15 20:01 

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 他人のクレジットカード情報を入れたスマートフォンの電子マネーで加熱式たばこを購入したとして、警視庁犯罪収益対策課は15日、コンビニエンスストア経営者の宇賀神光由容疑者(50)=渋谷区=とベトナム国籍の男女4人を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕したと発表した。

 宇賀神容疑者が経営する新宿区の「ローソン歌舞伎町二丁目西」店では、2024年5~11月の間、不正なカードで加熱式たばこ約1億円分(17万箱)が購入される被害が確認されている。

 宇賀神容疑者の逮捕容疑は、24年11月8日夜、自身が経営するコンビニで、不正に入手したカード情報が登録されたスマホの電子マネー「iD」で加熱式たばこ51箱(計2万9580円)を購入したとしている。ベトナム人の4容疑者も同様の方法でたばこを購入したとしている。警視庁は5人の認否を明らかにしていない。

 警視庁によると、決済時にカード情報の有効性を確認する通信をしない「オフライン決済」を悪用し、不正発覚を遅らせていたとみられる。

 ベトナム人らは深夜に入店し、レジカウンター内で約3時間にわたり決済を繰り返していた。宇賀神容疑者はその現場に立ち会い、便宜を図ったという。

 ローソン広報部は「重く受け止め、深くおわび申し上げる。警察の捜査に全面的に協力し、再発防止に努める」とコメントした。【長屋美乃里】

毎日新聞

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