3日に伊豆で発生も「直前予測」できず…「線状降水帯」予測精度向上へデータ収集 気象庁が海上…

2026/06/13 08:47 

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 気象庁気象研究所は豪雨災害をもたらす線状降水帯の発生メカニズムを解明するため、線状降水帯を生み出す海上の水蒸気量の観測を強化する。今月から10月にかけて日本列島周辺の海域で実施する集中観測の中で、レーザー光を使って水蒸気を観測できる機器を観測船に新たに搭載する。不足している海上データを収集し、予測精度の向上につなげる。
 新たに搭載するのは「水蒸気・風ライダー」と呼ばれる機器。空にレーザー光を放出し、反射の仕方に応じて大気中の水蒸気の量や高度分布、風向きを観測する。機器を載せた気象庁の観測船が東シナ海などを航行し、データを集める。
 空からの観測も強化する。小型機器「ドロップゾンデ」による観測回数を昨年の2倍に増やす。航空機で上空10キロほどの高さから機器を投下し、気圧や温度を測って無線で伝える。
 線状降水帯は、次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなし、数時間ほぼ同じ場所に停滞してつくられる強い降水域。発生原因に不明な点があり、正確な予測は難しいとされる。
 実際、台風6号が静岡県に最接近した3日に伊豆で発生した線状降水帯では、発生2〜3時間前の「直前予測」を発表できなかった。2025年中に全国で発表された半日前予測の的中率も14%にとどまっている。
 静岡大防災総合センターの岩田孝仁客員教授は予測精度向上に期待しつつ「他の気象情報も見ながら、余裕を持って防災行動に移ることが重要」と指摘する。
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