最盛期100軒以上も…残る生産者2軒!? 明治から続く“特産品”「鈴川の桃」今年も収穫始ま…
富士市鈴川町の川島昇さん(88)の畑で、明治時代から続く特産品「鈴川の桃」の収穫が始まった。最盛期には周辺に100軒以上あったという桃農家は現在わずか2軒。伝統ある地場産物を守ろうと、川島さんは家族と協力して「鈴川の桃」の知名度向上と普及に奮闘する。
抜けるような青空が広がった5月31日、富士山を望む畑で川島さんが手際よく旬を迎えた果実をもぎ取った。今年は早い時期から気温が上がり、収穫は例年より5日ほど前倒しした。早生(わせ)から晩生(おくて)まで5品種約90本の木を育てる田子の浦港近くの「桃源郷」では、6月末ごろまで収穫が続く見込み。
「鈴川の桃」に詳しい駿河郷土史研究会の内田昌宏さん(67)によると、海が近い鈴川地区は砂地で水はけがよく、明治時代からモモの栽培が始まった。日照時間が長いため、ほかの生産地より早い時期に収穫できるのが特徴。戦後、自然災害の影響を受けたり宅地化が進んだりして、生産者が減ったという。
栽培には年間を通して手間がかかり、川島さんは「モモは自分の代で終わりにする」と家族に話したこともあったが、数年前から長男夫婦の渉さん(59)と和美さん(55)が繁忙期に120年続く畑を手伝うようになった。
家族の協力もあり、直売所での販売に加えて地元の和洋菓子店との協業で大福やケーキ、ジェラートといった商品化にも取り組んだ。SNSも活用し、みずみずしい果肉のとろけるような食感と甘い香りが特色の「鈴川の桃」を広く発信している。
製紙会社に勤めていた川島さんは60歳の定年退職後に4代目として畑を継ぎ、専業農家になった。7月に89歳を迎えるがまだまだ現役だ。「家族が支えてくれている。体が持つ限りは続けていきたい」。愛情込めて育てたモモを見つめ、目を細めた。
抜けるような青空が広がった5月31日、富士山を望む畑で川島さんが手際よく旬を迎えた果実をもぎ取った。今年は早い時期から気温が上がり、収穫は例年より5日ほど前倒しした。早生(わせ)から晩生(おくて)まで5品種約90本の木を育てる田子の浦港近くの「桃源郷」では、6月末ごろまで収穫が続く見込み。
「鈴川の桃」に詳しい駿河郷土史研究会の内田昌宏さん(67)によると、海が近い鈴川地区は砂地で水はけがよく、明治時代からモモの栽培が始まった。日照時間が長いため、ほかの生産地より早い時期に収穫できるのが特徴。戦後、自然災害の影響を受けたり宅地化が進んだりして、生産者が減ったという。
栽培には年間を通して手間がかかり、川島さんは「モモは自分の代で終わりにする」と家族に話したこともあったが、数年前から長男夫婦の渉さん(59)と和美さん(55)が繁忙期に120年続く畑を手伝うようになった。
家族の協力もあり、直売所での販売に加えて地元の和洋菓子店との協業で大福やケーキ、ジェラートといった商品化にも取り組んだ。SNSも活用し、みずみずしい果肉のとろけるような食感と甘い香りが特色の「鈴川の桃」を広く発信している。
製紙会社に勤めていた川島さんは60歳の定年退職後に4代目として畑を継ぎ、専業農家になった。7月に89歳を迎えるがまだまだ現役だ。「家族が支えてくれている。体が持つ限りは続けていきたい」。愛情込めて育てたモモを見つめ、目を細めた。
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