エアコン、省エネ基準も値も上がる?2027年に備え…静岡県内商戦熱く 低価格機種に駆け込み…

2026/05/17 10:50 

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 2027年4月に国が定める家庭用エアコンの省エネ基準が大幅に引き上げられ、平均販売価格が上昇する「2027年問題」が迫り、静岡県内の家電量販店が新基準を満たさない低価格機種の販促に力を入れている。4月中旬の季節外れな暑さも影響し、夏を前に早くも駆け込み需要の様相が見られる。ハイシーズンとされる梅雨明けは例年以上に工事予約が集中する可能性があり、各店の担当者は早めの検討を呼びかける。
 「値上がり必至!?」―。静岡市葵区のノジマ新静岡セノバ店の入り口にはこう書かれたポップが大々的に飾られている。
 同店では店員が購入検討者に2027年問題を解説し、対象となる製品を例示。複数台購入時の値引きキャンペーンなどを打ち出し、4月の販売台数は前年同月比52%増、大型連休中の5月1〜6日は前年同期比82%増と好調だった。季節家電担当の石川陽己さん(38)は「暖房需要の昨冬よりも問い合わせが多い。問題の認知度の高まりを実感する」と話す。
 4月11日に静岡市駿河区で最高気温が30度以上の真夏日となり、県内でエアコンの関心度が一気に高まった。20日に新基準を下回るモデルを購入した同区の30代女性は「消費者側は安ければ安いほどうれしい。家にあるのは15年前に買ったので、暑さが本格的になる前に更新したかった」と理由を語った。
 駆け込み需要で人気機種の在庫切れが懸念される。エディオンは今すぐ品薄になる心配はないとしつつ、選択肢が豊富で工事日程が調整しやすい時期から余裕を持って検討するようPRする。週末には25年の旧モデルの限定特価を打ち出している。
 省エネ性能が高い機種の方が電気使用量が下がり、長期的視野に立てば総コストを安く抑えられる場合もある。同区のエディオン静岡曲金店の宇佐美柾人さん(29)は「使用中の機種の寿命や家庭の使用頻度によっては今購入すべきか変わる。気軽に相談に来てほしい」と求める。
 エアコン2027年問題 省エネ基準の改正により、求められる通年エネルギー消費効率が現行基準から最大約35%引き上げられる。資源エネルギー庁によると、新基準のエアコンは10年度基準と比べ、6畳用で年間2760円の光熱費削減効果があると試算される。一方、高性能な部品を搭載する必要があり、機器の大型化や製造コストの増加が予想される。
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